ロータリークラブの歴史

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定款・細則の統一と義務化成る 〜つづき〜

また日本人で一番最初にロータリアンとなった人、そして日本にロータリーを 持ち込んだ人福島喜三次も、 1946 年 9 月 17 日に亡くなっていますので、日 本ロータリー 50 年史でもこのことに触れております。

ポール・ハリスの逝去の年に、ロータリー財団の奨学生制度が実施されたこ とは、さきに述べました。 1948 年には、国際ロータリーから職業奉仕の文献 として『奉仕こそわがつとめ』が刊行されました。職業奉仕はわかったようで わかりにくい、ロータリーは何を期待しているのか?という議を時々開くこと があります、その疑念に応えたのが『奉仕こそわがつとめ』であります。

この職業奉仕の宝典ともいわれる文献は、 1949 − 50 年度の R ・T会長パー シー・ホジソンが、友人のゼームス・クオッチヤーストの助けを借りて執筆し たものであります。

『職業奉仕』は何人といえどもあなたに代ってすることの出来ないものであ ります。例えロータリーの指導者、講演者、又は委員会であっても、あなたに 代って職業奉仕をすることは不可能です。

『奉仕こそわがつとめ』の緒言はそこから始められております。この文献は、 職業奉仕について理念を述べたり、解説したりするものではありません。ここ に述べられていることは、多くのロータリアン達の実際の経験が集録され事例 が中心となっています。

若しも、職業奉仕がむずかしいと感じている人があるならば、この文献にあ る事例を粗朶にして自分自身の奉仕の炎を焚きつけて下さいというのが執筆者 の願望である、と述べられています。

ロータリー文献は、英語から直訳されたものが多く、読みにくいとの評判が ありますが、故松本兼二郎さんの訳は平易にわかりやすくなっています。

---第6章終わり---

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