ロータリークラブの歴史

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ロータリーの国際奉仕活発となる 〜つづき〜

ロータリー財団の奨学生制度は 1947 年に実施されたプログラムであります。 これは大学生のみを対象とするものでありましたが、 1965 年には、既に学校 を卒業して社会の実務についている青年達の為に『専門的訓練研修生』の制度 を追加し、更らに短期間外国に派適して、青年職業人の国際理解の増進に資す るために  Group study Exchange 〈研究グループ交換〉制度をも新設しま した。

最近両三年の間に、この教育補助金制度には『教師奨励金』と称する、身障 児関係施設の教師を海外に派遣して訓練するプログラムと、好ジャーナリズム 奨学金』と称する新聞、放送等に勤務している青年を対象とするものも新設さ れています。

ロータリー綱領の 4 番目は、奉仕の理想に結ばれた実業人の世界的親交によ って世界平和を推進する、云々とありますが、今ではロータリアン以外にも、 その効果は波及している訳であります。

国際ロータリーは、ここ 10 数年来青少年問題に特別の関心を払い、世界中 のクラブは勿論ロータリアンに対して、青少年を対象とするプログラムを充実 し、果敢なる実行を奨励するようになりました。

ロータリー財団の各種教育補助金制度のはかに、『青少年交換』制度があり ます。これはロータリー財団の基金を利用するものではありません.外国への 渡航費は派潰される高校生の保護者負担となり、受け入れたクラブでは、彼等 高校生の学費、滞在費の諸経費を負担するのであります。

青少年は次代を背負うべき重要な立場にあります。 R ・Tは彼等青少年がや がて世界の槍舞台に活躍する日を思い、彼等の指導訓育について構想を練り上 げた結果、 1962 年度の RI 理事会の決議によって、インターアクト制度を世 界中のロータリークラブが採用するように奨励します。

『ロータリークラブはその自由意志によって、インターアクトクラブを結成 してこれをスポンサーしてもよろしい』ということが、時の会長ジョセフ・ A ・ アーピイの署名で呼びかけられたのであります。

それから 5 年後の 1967 年には、 58ヶ国 215 ロータリー地区に、 1721 のインター・アクトクラブが生れ、その会員数 4 万 2 千を越えたことが、R ・T事務総長によって報告されています。

ローターアクトは 1968 年の R ・T理事会の決議として発足しました。時の R ・T会長はルーサー・ホッジスであります。

インターアクトは高校生のクラブで、ローターアクトクラブは就職している 青少年や大学生を対家としたものであることはご存知の通りであります。

それぞれ違った職場に働いている青少年又は大学生の親睦をはかり、そのク ラブライフの中から地域社会の指導的資質に富む人物を育てる。更らに地域社 会への奉仕と、良き職業人、良き市民に成長することが期待されている訳であります。

また、インターアクト・クラブもローターアクト・クラブも R ・ C に準ず る四つの奉仕部門が設けられています。

5 年を経過した 1973 年、ローターアクトは 59 ケ国の 198 ロータリー地 区に、 1553 のクラブが誕生し、 3 万 1 千 60 人の会員が参加したということであります。

国際ロータリーは、遂にに自己の組織の一都として、青少年の組織を取り入 れて釆たというべきでありましょう。

---第7章終わり---

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