Rotary 国際ロータリー 第2700地区福岡西ロータリークラブ

2023-2024年度
国際ロータリー2700地区 ガバナーメッセージ
「ロータリーを開き、ロータリーを前進させよう」

クラブ紹介

Introduction

ロータリークラブの歴史

History

第7章
ロータリーの国際奉仕活発となる

1949 年は、日本のロータリークラブが R・Ⅰに復帰した年であります。1950年の国際大会はデトロイトで開催され、Service above selfとHeprofits most Who serves bestの2つの標語が、ロータリーの公式標語に決定しました。この標語は何れも1911年のボートランド大会で提唱されたものであります。1952年手島知健が日本人としては、米山梅吉、宮岡恒次郎に次いで3番目の国際ロータリー理事に選任されました。1954年は、国際ロータリー創立50周年に当りますので、ロータリー発生の地シカゴにおいて記念の大会が盛大に開催されました。R・Ⅰ会長はハーバー・テーラーで、これより後は彼の発案になる『四つのテス』の版権がR・Ⅰに移譲されたことは既述の通りであります。1957年、小林雅一が日本人として4番目のR・Ⅰ理事に選任され、R・Ⅰ第1副会長に選ばれました。1959年、国際奉仕の文献『平和への七つの適』がR・Ⅰより刊行されました。

ロータリーが誕生してから50年の間に、2回勃発した世界大戦の悲惨な衝撃は、指導的立場にある人々に、流血を訴えることなしに、国際間題を解決できる方法は何かないか、ということを真剣に模索する風潮が高まって釆ました。1940年代から1950年代におけるロータリーの活動は、国際間題に関わるものが頗る目につきます。

例えば、1942年第2次世界大戦中のロンドンで開催されたロータリーの協議は、折からロンドンにあった21ヶ国の教育担当大臣が参加して、戦争終結後の教育、文化交換の為の国際的組織を研究する必要のあることが議題となりましたが、その後ここに集った人々によって、ユネスコを創設する計画が練り始められたといわれます。

また、1945年サンフランシスコで開催された、国際連合の結成総会には、各国代表団から要請があって11名のロータリアンが、各部門の顧問として国際連合憲章の中の、人間関係の面に少なからぬ貢献をなしたことが記掛こ残されています。また、ベルギーのロータリアンであるポール・ヘンリ・スパークは国連総会の議長を勤めたことがあり、ニュージーランドのオークランドR・C会員レスリー・マンローも同じく国連総会の議長として活躍しました。

このように、ロータリーが国際間題、特に戦争回避について関心を集中している時期に『平和への七つの道』なる文献を刊行した訳であります。

国際奉仕に関するロータリーのプログラムは、1940年代から今日に至るまで次々に計画実施されておりますが、先ず『国際連合模擬会議』があります。これは主としてロータリアンの指導によって高校生、大学生などによって行なわれたもので、学生が国連メンバー国の仮りの代表となって、時局問題を真剣に討議することによって、国際理解を深める効果がありました。

この型式は後に、ロータリアンや、一般社会人も加わったInto Their Conference(彼等の身になる会議〉となって、今日もなおR・Ⅰの推奨する国際理解のプログラムとなっているのであります。

1961年には、現在『国際奉仕計画』となっている『今日の目標』Targets for todayのプログラムも発表されました。これは文通や交流によって世界中のロータリークラブの親睦を図ることによって、、国際理解を増進しようとして試みられているものてす。1977年度に提唱され、現在進行中の『マッチドクラブ』のプログラムも、同じような国際理解と親善を期待されているものであります。

『世界社会奉仕』計画や昨年度から開始された『3H運動』は、国際理解や親書の推進は勿論のことですが、更らに進んで『世界の何処に人間の不孝が存在していても、ロータリアンは、これを自分の不幸と感じてこれに対応する』という、人類愛の境地から発想された、ロータリーの国際奉仕プログラムであります。


ロータリー財団の奨学生制度は1947年に実施されたプログラムであります。これは大学生のみを対象とするものでありましたが、1965年には、既に学校を卒業して社会の実務についている青年達の為に『専門的訓練研修生』の制度を追加し、更らに短期間外国に派適して、青年職業人の国際理解の増進に資するために Group study Exchange〈研究グループ交換〉制度をも新設しました。

最近両三年の間に、この教育補助金制度には『教師奨励金』と称する、身障児関係施設の教師を海外に派遣して訓練するプログラムと、好ジャーナリズム奨学金』と称する新聞、放送等に勤務している青年を対象とするものも新設されています。

ロータリー綱領の4番目は、奉仕の理想に結ばれた実業人の世界的親交によって世界平和を推進する、云々とありますが、今ではロータリアン以外にも、その効果は波及している訳であります。

国際ロータリーは、ここ10数年来青少年問題に特別の関心を払い、世界中のクラブは勿論ロータリアンに対して、青少年を対象とするプログラムを充実し、果敢なる実行を奨励するようになりました。

ロータリー財団の各種教育補助金制度のはかに、『青少年交換』制度があります。これはロータリー財団の基金を利用するものではありません.外国への渡航費は派潰される高校生の保護者負担となり、受け入れたクラブでは、彼等高校生の学費、滞在費の諸経費を負担するのであります。

青少年は次代を背負うべき重要な立場にあります。R・Ⅰは彼等青少年がやがて世界の槍舞台に活躍する日を思い、彼等の指導訓育について構想を練り上げた結果、1962年度のRI理事会の決議によって、インターアクト制度を世界中のロータリークラブが採用するように奨励します。

『ロータリークラブはその自由意志によって、インターアクトクラブを結成してこれをスポンサーしてもよろしい』ということが、時の会長ジョセフ・A・アーピイの署名で呼びかけられたのであります。

それから5年後の1967年には、58ヶ国215ロータリー地区に、1721のインター・アクトクラブが生れ、その会員数4万2千を越えたことが、R・Ⅰ事務総長によって報告されています。

ローターアクトは1968年のR・Ⅰ理事会の決議として発足しました。時のR・Ⅰ会長はルーサー・ホッジスであります。

インターアクトは高校生のクラブで、ローターアクトクラブは就職している青少年や大学生を対家としたものであることはご存知の通りであります。

それぞれ違った職場に働いている青少年又は大学生の親睦をはかり、そのクラブライフの中から地域社会の指導的資質に富む人物を育てる。更らに地域社会への奉仕と、良き職業人、良き市民に成長することが期待されている訳であります。

また、インターアクト・クラブもローターアクト・クラブもR・Cに準ずる四つの奉仕部門が設けられています。

5年を経過した1973年、ローターアクトは59ケ国の198ロータリー地区に、1553のクラブが誕生し、3万1千60人の会員が参加したということであります。

国際ロータリーは、遂にに自己の組織の一都として、青少年の組織を取り入れて釆たというべきでありましょう。

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